デイケア・ショートケア(HOPES)とは
デイケア・ショートケア(HOPES)とは
デイケア・ショートケアは、通所して行う心理社会的リハビリテーションです。目的は参加者それぞれですが、同じ悩みを抱える仲間とともにさまざまなプログラムや活動に参加することを通じて、以下の効果が得られます。
①生活リズムを整え体力をつける
②居場所や相談の場が出来る
③対人スキル・コミュニケーション力が向上する
④症状の再発を防ぐ
⑤自信を回復し社会復帰の意欲が高まる
などの効果があります。
当院独自のプログラムである「HOPES」は、これから社会復帰や参加を目指す方々を対象としており、就労のために必要なスキルを身につけたり取り戻すために特化したプログラムを多数用意しています。プログラムを通じて、就労に必要な作業能力・集中力・段取りの付け方、人との関わり方などが身につけやすくなります。また、個々人の得意・不得意や職業適性の検査等も行い、担当スタッフと相談しながら、じっくりとこれからの就労や復職(リワーク)などに向けて準備を整え、社会参加・社会復帰を目指します。
就労支援には、他にも福祉の場で行われる就労移行支援事業所や就労継続支援事業所などがあり、それぞれ長短がありますが、医療機関で行う精神科デイケアの場合、
①病気と治療に詳しい専門の医療スタッフ(看護師、作業療法士、精神保健福祉士、心理師など)がついて行う
②医学的に効果のあるプログラムをしっかり受けられる
③期間の期限なく無理のないペースで行える
④診察とも連動しながら病状や特性に配慮してきめ細かく行える
などのメリットがあります。
健康保険の適用になる治療のため利用料(治療費)がかかりますが、自立支援制度の適用を受ければ1割負担の自己負担(月の上限額あり)で受けることが出来ます。具体的な就労活動や就労後の支援も活用したい場合、就労移行支援事業所など他の就労支援機関と併用しながら、ステップアップしていくこともできます。